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2007年8月 7日 (火)

魔笛

英映画

監督:ケネス・ブラナー

出演:ジョセフ・カイザー エイミー・カーソン ベン・デイヴィス ルネ・パーペ リューホフ・ペトロヴァ

モーツァルトのオペラを数々のシェイクスピア作品を斬新に映像化してきた天才ケネス・ブラナーが現代のすごいオペラ歌手たちを使って、豪華なオペラ映画を作りあげた。もちろんオペラなんて見たことはないし(でもやっぱりモーツァルトだけあって使われてる曲のいくつかは聴いたことがあるもの)、出演者もぜんぜん知らない人だかりだけど、これが単純にオモシロい!そして、歌声というか、使われている曲の数々もモノスゴイ!

オリジナルのオペラは古代が舞台らしいけど、舞台を大胆に1910年代の第一次世界大戦下に変えてるんだけど、ブラナーは超大作「ハムレット」でも舞台を1900年代初頭に変えていて、そんなに違和感はないというか、メチャメチャあっていて、かえって壮大なスペクタクルになっている。同じくシェイクスピアの「恋の骨折り損」をミュージカル映画にしていたけど、ミュージカルどころか、まさにオペラ映画というべき内容は芸術性はモチロンのこと娯楽性においても相当高いレベルの作品になっている。

お話は、ある国の兵士タミーノは敵の毒ガスに襲われたところを3人の美女に助けられるが、この3人は女王の侍女で、敵国に捕えられている女王の娘の救出を依頼される(この時に魔法の笛を渡される)。タミーノはこの娘・パミーナの写真を見た途端、一目ぼれし、運命の女と信じ込み、途中で出会った小心者の若者・パパゲーノと一緒に敵国に潜入し、そこで暗黒卿・ザラストロと対決するけれど…

全編重厚な歌ばかりだけど、思ったよりもストーリーは分かりやすく、すぐに物語の中にググクっと惹き込まれていく。現代風にアレンジされているけれど、二百数十年前に作られたものとは信じられないぐらい、ラブストーリー、戦争、冒険もの、そして善と悪が交差する物語の奥深さやエンターテイメント性には驚かされた。更にその古典をアクション、CG、キレイなファッション、コメディで彩るケネス・ブラナーの演出はお見事としか言えず、2時間ちょっと、ドップリと贅沢な時間に浸ることができる。

それにしても、出てくる一流のオペラ歌手たちの歌は素人が聞いてもものすごくよく(特にザラストロ役のルネ・パーペと女王役のリューホフ・ペトロヴァという人がものすごい)、メチャメチャ貴重なモノを見ることができました。

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