« トランスフォーマー | トップページ | オーシャンズ13 »

2007年8月 5日 (日)

夕凪の街 桜の国

日本映画

監督:佐々部清

出演:田中麗奈 麻生久美子 堺正章 藤村志保 吉沢悠 伊藤充則 中越典子

原爆投下から13年経った昭和33年の広島で、原爆で家族を失い、自らも被爆した女性(麻生久美子)が苦しみながらも健気に生きる姿を描いた「夕凪(ゆうなぎ)の街」というパートと、現代、彼女の残された家族の姿をその一員である同年代の女性(田中麗奈)の視点で描いた「桜の国」というパートの2つのお話が交差しながら、原爆の影響を大なり小なり受けながら(というか相当な影響を受けながら)、支えあいいろんなことを抱え克服していく人たち(家族)を描いた映画。

同名のメチャメチャ評価の高いマンガ(読んだことないというか、この映画を見て買っちゃったけど)を、「半落ち」等でシブい映画を撮る佐々部清監督で映画化した作品だけど、ハデさや過度な演出もないけど、静かにジワジワくる映画でした。

特に昭和33年のパートの主人公・皆実(みなみ)を演じる麻生久美子は映画を中心に活動していながらも、主演は行定勲の初期の作品「贅沢な骨」や「eiko」ぐらいでインディー系の小さい作品だったので(でも「贅沢~」みてファンになったんだけど)、こういう話題作での主演にはけっこう期待していたけど、控えめだけど懸命に生きる女性を、静かな口調だけど、しっかりジワーっと印象づけらける。

その他、藤村志保、堺正章といった脇を固める人たちもいい味を出していて映画全体の雰囲気を作り出している。もう一人の主人公、現代を生きる七波(ななみ)役の田中麗奈はこういった人たちの中で、なんとなく浮いている印象を受けてしまったけれど、それは原爆を実体験として生きている人たちと、間接的にししか認識できていない映画を見ている人達のほとんどを代表するような存在として、彼女の目を通して映画というか原爆がもたらしたものを見せられるという構図になっているのかなと、見終わった後に感じさせられました。

原爆をテーマにしながらも、残酷なシーンなどはほとんど抑えながらも、銭湯でケロイドのある女性たちを写してみたり、時おりハッとさせられるシーンが挿入させらている。そして、皆実の言葉は、日本人だけでなく、世界の人、特にアメリカ人に聞かせたいぐらいで、この時期、しかも防衛大臣のあんな発言があった後でもあるし、いろいろと考えさせられる(けれども、難しくなく、静かに感動させられる)映画でした。

|

« トランスフォーマー | トップページ | オーシャンズ13 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/61564/7427322

この記事へのトラックバック一覧です: 夕凪の街 桜の国:

« トランスフォーマー | トップページ | オーシャンズ13 »